写真のように紙巻器ホルダーのレバーのようになっている部分のバネがダメになっていてい
てトイレットペーパーがホールドできない状態になっています。
製品はTOTO 「二連紙巻器一体型収納キャビネット YSC26N」というもののようです。ちなみにYSC25というのも「紙芯受け」は同じ部品のようです。
部品「紙芯受け」を取り寄せて修理しました。修理してみると部品を買わなくても修理できることが分かったので、部品を購入して修理する正攻法と編み出した低コスト手法の両方を紹介します。
ちなみにトイレットペーパーは「スコッティ2倍巻き」を装着しています。

正攻法ですと、TOTOから「紙芯受け」を4つ購入します。個人には売ってくれないようなので業者に頼んで取り寄せてもらいました。1個1,485円を4個と送料600円の合計6,540円でした。

トイレットペーパーの上のボルト2か所を外します。

続いて下2か所、合計4つのボルトを外します。

これで引き抜けば外れる場合もあるでしょうけど、我が家の場合、建築メーカーがしっかりコーキング材で隙間を埋めていくれているので、外れません。ですのでコーキングをカッターで切ります。


外れました。

裏返して古い「紙芯受け」を背面から外します。前面から外すことはできません。

まず端っこにマイナスドライバーを入れて浮かせます。

爪が引っかかっているところまでにじり寄っていきます。十分近づいたらテコの原理で力を入れて外します。バコンと大きな音を立てて外れます。

外したところに新しい「紙芯受け」を装着します。

元通りボルト4本で壁に付け直して、ジョイントコークで隙間を埋めて完成です。

今回の工程でこのコーキングが最も難しいです。プロのようにきれいに塗るには習熟が要るんでしょうね。何度もやり直して、何とか様になるようにしていきました。下の写真ですと付けすぎです。さじ加減が難しいです。

そしてここからがDIYの本領発揮です。正攻法では6000円くらい部品代がかかってしまうのに対し、この方法は必要なのはボルトだけなので50円で修理ができます。仮にピンバイスなどの工具を買ったとしてもおつりが来ます。
必要な工具とボルトです。
◆ピンバイスとそれに付けるドリル Φ1.2mm, Φ2.5mm, Φ3.0mm
◆プラスドライバー
◆2.5mm六角棒レンチ
◆ミニビス 2.0 x 16mm
◆六角穴付ボルト M3 x 17mm

トイレットペーパーが落ちる「紙芯受け」を分解するとゴムのバネを支える軸とストッパーが割れていました。トイレットペーパーの芯を強く引っ張った家族がいて割れたんだと思います。

バネ力は全く問題なさそうです。外すまではバネが劣化したのかと思っていましたが、しっかりしています。

このように、そこそこの反力でちゃんと曲がって元に復元します。

ゴム(樹脂?)バネは生かして、割れてしまった軸とストッパーの機能をボルトで代替します。下図で言うとバネの回転中心軸のちょっと上に出っ張ったところがありますが、これを生き残っているストッパーとミニビスで挟み込んで支えます。ストッパーの機能はバネが回転しすぎないよう踏ん張るように回転方向の角度を抑制するものです。バネが踏ん張れるよう支えるだけなのでビスで十分機能します。

ストッパーのあった場所にΦ1.2mmのドリルを当ててピンバイスで穴をあけ、ミニビス2.0x16をねじって挿入します。ポイントはボルトヘッドが生き残っているストッパーの頭と面一にすることです。ストッパーとねじ山のクリアランスが上図のゴムのバネの出っ張ったところをちょうど挟めるぐらいにします。

次にゴムのバネの軸芯になるボルトを入れるためΦ3.0のドリルで下図の部品の穴を広げます。ノーマルだと入らないのが写真からわかると思います。

ピンバイスにドリルを付けて穴径をUPします。

もう一方の部品も軸芯を指すためにΦ2.5mmのドリルで穴をあけます。

メスねじ山を形成するため、仮にボルトをねじ込んで貫通させます。

「紙芯受け」のレバーにゴムのバネを入れって組み立てていきます。


下図のようにミニビスがゴムばねのちょっと飛び出たところを止めてくれて、六角穴付ボルトが軸になるように組んでいきます。

しっかりはめ込んだら完成です。

使ってみた感じ、新品パーツよりむしろこっちの方がバネの反力がしっかりしていて、使い勝手は良いです。
おそらくこの紙巻器が発売されていたころはトイレットペーパーの幅(芯の長さ)が、今の世の中のものより長く、今はコスト削減かエコからか、トイレットペーパーの幅が短くなったので、なおさらホルダーからペーパーが外れやすくなっているのではないかと思います。なのでバネ力は純正より少し高めの方がしっかりペーパーを支えられる気がします。懸念事項としてはボルトの座の劣化ですね。ねじで止まっているところの長さが短いので、装着後、丁寧に扱うに越したことはないと思います。特にトイレットペーパーを出すときに強く引っ張るとまたストッパー部分が割れてグラグラするかもしれません。
このタイプのTOTO紙巻器からトイレットペーパーが支えられなくなって、部品も入手ができなくて困っている方が世の中にはおられるでしょうから、ご参考になれば幸いです。